福岡市中央区赤坂に佇む日本料理店【さばたろう】は、こだわりの食材と伝統的な技術で、訪れる人々に至福のひとときを提供しています。店主・末安拓郎氏は久留米市出身で、京都の老舗料亭で修行を経て、この地で3店舗目の店を開きました。京都の技と九州の風土が織りなす料理は、シンプルでありながら深い味わいがあり、食通の心を掴んで離しません。
予約制で楽しむ朝昼の一人ひと釜炊きたて土鍋ご飯
「さばたろう」の最大の特徴の一つが、一人ひと釜ずつ炊きたてで提供される土鍋ご飯です。佐賀県の安楽窯で特注した二重式赤土鍋を使用し、1.2合分のご飯が土鍋の中でふっくらと炊き上がります。このこだわりの土鍋ご飯は、朝と昼の時間帯に予約制で提供されています。
朝は7時からと8時15分からの二部制、昼は11時半からの一部制で営業しており、食事には八女市の「江崎味噌」を使った味噌汁、自家製のぬか漬け、そして柳川の一番摘み海苔が添えられます。土鍋ご飯のメインとなるのは、久留米の干物問屋から仕入れる一夜干しの「炭焼きの塩サバ」。この塩サバは、店自家製の「蜜柑胡椒」をつけて味わうことで、爽やかな酸味と柑橘の風味が絶妙にマッチし、炊きたてのご飯との相性は抜群です。
また、土鍋ご飯をすべて食べきれない場合は、残ったご飯をおにぎりにして持ち帰ることが可能です。こうした配慮も、訪れる客に心地よい食事体験を提供する「さばたろう」の魅力の一つです。
夜は九州の酒肴と地酒で贅沢なひとときを
「さばたろう」は夜も18時から23時まで営業しており、九州各地の名物料理を楽しむことができます。特に人気なのが、店主の地元久留米から直送される「甘木フレッシュ馬刺し」と、対馬産の新鮮な穴子を使った「穴子しゃぶしゃぶ」です。
馬刺しは、新鮮さが命とされる逸品で、甘みと柔らかさを兼ね備えた上質な肉を堪能できます。穴子しゃぶしゃぶは、薄く切られた対馬産の穴子を軽くしゃぶしゃぶしていただく料理で、九州の地酒と共に味わうと、その美味しさが一層引き立ちます。
「さばたろう」では、九州の地酒を厳選して揃えており、料理との相性も抜群です。馬刺しやしゃぶしゃぶのほかにも、ゴマサバや九州ならではの酒肴が豊富に揃っており、旅行や出張で福岡を訪れた際には、夜の「さばたろう」で贅沢な時間を過ごすのに最適です。
料亭風の佇まいと九州の伝統工芸品が彩る空間
「さばたろう」は、赤坂駅から徒歩4分、天神駅からも徒歩圏内という便利な立地にあり、街の喧騒から少し離れた落ち着いたエリアに位置しています。ビルの中に佇む「さばたろう」は、料亭風の門構えが特徴で、木札に掲げられた【さばたろう】の文字が目印です。さばの模様の暖簾もおしゃれですね。門をくぐると、温かみのある木目調の椅子やテーブルが並ぶ居心地の良い空間が広がり、訪れた客を温かく迎えてくれます。
店内のインテリアやカトラリーには、九州各地の伝統工芸品がふんだんに使用されています。料理が運ばれるお盆は、久留米市の「井上らんたい漆器」の赤いお盆を使用し、茶碗や器は佐賀県伊万里焼の「文祥窯」、小石原焼の「マルダイ釜」の作品が選ばれています。さらに、料理が盛られる重箱は、糟屋郡志免町の「博多曲物玉樹」によるもので、細部に至るまで九州の伝統工芸品が散りばめられています。
店外の門扉には、作家・後藤ゆみこさんによるサバのステンドグラスが飾られています。このステンドグラスは、店名にちなんだデザインで、訪れる人々の目を楽しませるだけでなく、店の雰囲気を一層引き立てています。五感を通じて九州を体験できるこの空間は、料理の味わいを一層豊かにします。
九州の魅力を堪能できる特別な場所
「さばたろう」は、料理やインテリア、カトラリーまで九州の魅力が詰まった特別な場所です。炊きたての土鍋ご飯と九州の地酒、そして九州の旬の食材を活かした料理を楽しむことができ、福岡を訪れる際には必ず立ち寄りたい一軒です。店主・末安拓郎氏が手掛けるこだわりの料理は、訪れる人々に九州の豊かさと美味しさを余すことなく伝えてくれます。
アクセスの良さも魅力で、福岡市内での観光やビジネスの合間に訪れることができるので、地元の人々はもちろん、旅行や出張で訪れた方にもおすすめです。上質な空間とおもてなし、そして九州の味覚を存分に堪能できる「さばたろう」で、心に残るひとときをお楽しみください。